展覧会情報
2023年 春季展
新館
近代ペルシアのメダリオン絨毯
概要
メダリオンは、ペルシア絨毯を象徴するデザインとして知られています。流麗なエスリム(蔓草文)を伴うものは、洗練された宮廷工房の伝統を伺わせますが、他にも幾何学的な文様や、写実味のある花文など、様々な構成がみられます。こうした絨毯を取り上げながら、近代ペルシア絨毯の多様性を見ていきたいと思います。
主な展示品
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タフリッシュ ペルシア西部20世紀中期 191×138㎝
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タフリッシュ ペルシア西部20世紀中期 191×138㎝
文化都市として著名なタフリッシュで製作された絨毯。当地の絨毯の特徴は、16個の突起を持つ大型のメダリオン文様にある。本作品は、正にそのタフリッシュ絨毯を象徴する特徴を備える大きなメダリオンを中央に置き、四隅にそれを四分の一に分割した文様を配する。当館のメダリオン絨毯を代表する堂々たる貫録を持つ。メダリオンは、地を濃い赤に彩色し、内部に紺や青、橙の花や蔓を巡らし、更に中央部に明るい橙の円形部を作る。メダリオン周囲はベージュとして、色彩のコントラストにより、あたかもメダリオンが浮かび上がるかのような効果を生んでおり、外周には二種の花と鳥が交互に配され、メダリオンのエネルギーから生み出されたかのようである。
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ナーイーン、ツデシク ペルシア中央部20世紀初期 411×301cm
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ナーイーン ツデシク ペルシア中央部20世紀初期 411×301cm